「ヤマアラシの建前と本音」井の頭自然文化園・上野動物園・羽村市動物公園

 
 
 
 
 
 
「ヤマアラシの建前と本音」

皆さんご存知の「ヤマアラシ・ジレンマ」とは
哲学者ショーペンハウエルの寓話を元に
フロイト(オーストリアの精神科医)が考えた
人間関係についての例え話ですが

 

カナダヤマアラシ<上野動物園>
 
 
 
 
ヤマアラシは全身にトゲを持っています。
動物園に行かれますと サクサク サクサクと
トゲのこすれる音を出しながら せわしなく 
ウロウロしています。
見るからに痛そうです。
 
 
さて
 
ヤマアラシさんの「建前」は・・・
寒さの中で身を寄せ合って
温まろうとしてもトゲで相手を傷つけてしまうので
近づけない 或いは傷つきたくないのでトゲは邪魔。
 
 

 
 
 
国内では飼育頭数が少ない
インドタテガミヤマアラシ
<羽村市動物公園> 
 

 
 
 
 
 
 
だけど 
ヤマアラシの本音は・・・
自分の身を守るために
トゲは必要だと 私は思うのです。
 

以前海外のTVで 
野生のライオンの子供達が
狩の勉強をしていたんです。
そこにヤマアラシがひょっこり現れてきた。
ライオンベビー達は ともかく動いているので
いっせいに興味を示しチョコチョとチョッカイを
出すんだけど
どうもこうも チョイとパンチするたびに
チクリ!! 臭いをかごうにも チクリ! 
痛くてチリチリする。
 
 
結局5頭いた子ライオンは ヤマアラシを攻撃するのを
辞めたんですが 母ライオンは黙って見ていただけで
子供達は学習しました。
 
 

余談ですが ヤマアラシのとげは 
我々人間に刺さるには 
自分の手で抜く事が出来ます。
しかし動物はトゲを
自分では抜くほど起用ではない。
誰も容易にはぬけません。

道具もありませんし、有っても使えません。
そのうちに トゲは奥まで入り腐ってきます。
結局これが致命傷になり命を落とす事になります。
 
 

 
 
アフリカタテガミヤマアラシ
<井の頭自然文化園>
 
しかしこの子たちはピッタリ・・
トゲを気にしていない。
寒いから? 寂しいから?
不安だから?愛しているから? 
よく分かりません。彼らに聞いてみない事には!

 
 
 
 
人も 「建前と本音」を上手く使い分けるほうが
自分も傷が
つかず 相手も傷つけないのではないか
自分の針の長さを 自由に調節できれば
人付き合いもベターになるのではないかと
というのが持論です。

さて  皆さんは どうでしょう?
 
 
 
 

今年はまだ行っていないのですが
皇居東御苑のモミジです
遠景は丸の内のビル群です。
 
 


 
 
 

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